現代。サンクトペテルブルク。アート、キーラ、フィル、ヴィックの４人は学校で最も優れたゲーマー。ある時、学校で奇妙なノートブックとゲーム「エンヴェルの勇者」を見つける。ノートブックは本物の冒険と実際の危険が伴ったゲーム世界へのポータルだった。
ゲーム世界は中世とスチームパンク、遠い未来のテクノロジーが組み合わさっていた。「エンヴェルの勇者」のプレーヤーには何が起こるか全くわからない。実際にゲームのロジックは予測できない。クエストがここでは簡単にレース、シューター、ロジックゲームになったりする。ただ一ついえることは、簡単でつまらないということは有り得ない。
チームリーダーのアートはゲームでは剣とホログラフィックシールドを備えた騎士となる。軽薄で怠け者のフィルは魔術師を選ぶ。注意深く、成績優秀なヴィックはエンジニアビルダーとなり、大胆で生意気なキーラは２機のクロスボウを持った俊敏で隠れた盗人となる。
「エンヴェルの勇者」は６年生のゲーマーに起こったこの上なく刺激的なものであるが、この謎めいたゲームを続けるべきなのだろうか？誰がこのゲームを作ったのか？奇妙なノートブックはどこから学校へ来たのか？ほかにだれがゲームのパラレルワールドのことを知っているのか、そのことを大人に話すべきなのか？その答えはまだ４人には見つけられない。
そしてもちろん、世界一すごいゲームでさえも授業をサボる理由にはならない。勇者の日々は子供の楽ではない毎日、授業・テスト・好奇心旺盛な両親・嫉妬深いクラスメイト・友人関係・初恋でどんどん埋まっていく。